生産者紀行【すいか】

波田のスイカ農園
地図

日本の夏に欠かせないのがスイカ。日本人は夏になると、必ずといっていいほどスイカを食べる。今回訪れた長野県松本市の波田は日照時間も長く、昼夜の寒暖の差が激しい事からスイカ作りに非常に適した土地である。時期の始めにはJA主催で「すいか祭」開催されるなど、町ぐるみですいか作りを推進している。
八百正では数あるスイカ農家の中でも、スイカ作りに情熱を燃やし、格別においしいスイカを生産するこちらの農家から、スイカを仕入れているのだ。家族経営のこちらの農家はご主人、奥さん、息子、おばあちゃんの4人。忙しい時だけバイトの人も手伝いに来る。

農園写真1

名の知れた西瓜の名産地
寒暖の差が激しい長野県松本市波田(旧波田町)はきれいな空気と水に恵まれ名実とも日本でも名の知れた西瓜産地である。

農園写真1

特別な西瓜作り
一般的な西瓜を生産するふつうの西瓜農家では食感を重視するあまり早めの収穫をする場合が多い。しかしここの農園では味がしっかり乗るのを確認してから、慎重に収穫をしている。それゆえ皮ギリギリまでシャリシャリとして甘いのだ。

農園写真1

多品種を研究しながらの生産
こちらの農園では波田地区でも珍しい種無し西瓜も作っている。この種無し西瓜、珍しいだけではなく味も食感も別格。こういった珍しい品種の西瓜は生産も難しく収量も少ない。しかしこの農園ではこのような珍しい西瓜に価値を見出し、積極的に珍しい品種の生産に取り組んでいる。

農園写真1

自然農法の畑
マルチシートなどは使わずわらを敷いて雑草対策を行う昔ながらの自然農法。実がついてからは極力農薬は使わず、手間をかける。ひとつの株から製品となる実を3~4個出来るように小さい実は摘果する。受粉作業も収穫もすべて手作業で行われる。

農園写真1

選果場での選果
種類や大きさ、形状、空洞などの有無、状態すべてご主人の熟練した手作業で行われている。内部に入った1ミリの空洞も見極められるという。空洞は、味には影響はないがやはりどうしても商品価値が下がってしまう。

農園写真1

そして出荷へ
この農家では程度が通常の範囲の西瓜は農協へ出荷している。その数全体の八割。残りの2割を自らのルートで売りさばいている。丹精こめて作られた特上の西瓜は一般的に流通する西瓜よの倍以上の値が付くが、一度食べてみるとその味の違いは一目瞭然。非常に価値のある西瓜である。

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