生産者紀行【ぶどう】

生産者紀行

自然豊かな蔵王山麓で

地図

群馬県前橋市から車を走らせる事約5時間。東北道をひたすら北上し、たどり着いたのは自然豊かな山形県。奥羽山脈の一部を構成する蔵王連邦の山麓に
その農園はある。

洋梨とぶどうの生産において知る人ぞ知るその農園は、あくまでも家族経営。洋梨とぶどうの生産に対して強いこだわりとプライドを持ち取り組んでいるため
むやみに人を増やすことはしない。

生産業界では名の知れた人だが、性格はいたって謙虚。販売者の立場から、追熟の事など質問をしても丁寧に答えてくれる。一級品と呼ばれる物を世に送り出しながらも、常に新品種への取り組みをも行う。この姿勢が、誰もが目を見張るような立派な農作物を生み出しているのだ。

農園写真1

蔵王の大自然
排水の良い土地、十分な日照、昼夜の寒暖の差などぶどう作りに適した土壌と気候のため、古くからぶどうをはじめとした果物栽培が盛んな土地である

農園写真1

有機質の肥料
化学肥料を使わず有機質の肥料を使用。土壌に籾殻などを加え、土作りにも気を配っている。

農園写真1

減農薬への努力
害虫駆除にフェロモン剤等を有効的に使用し、通常の農薬を極力減らすように努力している。またぶどうは収穫の2~3ヶ月前には実に袋がけをし、農薬は一切使わないようにしている

農園写真1

早めの摘果とチェック
製品として出荷する品を早めに見極めそれ以外の小さいもの、栄養不十分なもの、傷物などを早めに摘果している。こうすることにより製品として作り上げる実ひとつひとつに十分な栄養を行き渡らせ丈夫な実を作る事ができる。

農園写真1

洋梨の平棚栽培
収穫量の多い立木栽培が一般的な中、この農園では一つ一つの実に均一に日が当たる平棚栽培を取り入れている。これにより収穫量自体は減るが、一つ一つの実が丈夫で品質の良いものが出来る。又、実が目線の高さにあるため管理が行き届き、傷や病気などのチェックもしっかりとできる。

農園写真1

ぶどうの短梢仕立て栽培
この栽培方法を行うことにより木の枝同士が重なり合う
ことなく実を等間隔に成らせることが可能。これにより
余分な葉の剪定がしやすく、日照りも良くなるので一つ
一つの実が安定した物ができる。

農園写真1

出荷されるのは一級品のみ
こうした生産者さんの努力によって見事と表現するのにふさわしい一級品のみが作られ出荷されている。味わいの芳醇さと宝石のような実の姿。ここまでの品物は市場でもなかなか出回る事は無く是非一度は味わっていただきたい品物である。

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