生産者紀行【小松菜】

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赤城山の裾野で

地図

平成の大合併により周辺の町村を吸収した前橋市は非常に広い。上毛三山の一つである名山:赤城山のなだらかに続く南斜面も、前橋市の一角を成している。同じ前橋市でも八百正のある市街地は関東平野の一部であるが、今回伺った小松菜農家は同じ前橋市内でも赤城山の裾野にある。なだらかな裾野は自然豊かで日当たりが良い。
昨今、群馬の野菜に注目が集まり、都内でも群馬県産の野菜は美味しいと高い評価を受け、わざわざ群馬の野菜を取り寄せて使う飲食店も増えている。

農園写真1

葉ものへのこだわり
数ある野菜の中で、この農家は葉ものに専念して作っている。夫婦2人、自分達の手間のかけられる範囲で、最大限の作物作りを行う。

農園写真1

トンネル栽培
トンネル栽培とはトンネル状の枠にビニールをかぶせて保温し、その中で作物を栽培すること。害虫防止と群馬特有のからっ風により葉が倒れるのを防ぐために行う。

農園写真1肥料は豚フン堆肥
近所に大規模養豚場があり、質の高い豚フン堆肥をそこから分けてもらっている。有機質肥料と減農薬。化成肥料も時には必要だが、化成肥料に偏ると小松菜が病気になりやすくなるのだと言う。

農園写真1

種は薄蒔き
厚蒔きにすると当然沢山の芽が出る。収穫本数も増えるかもしれない。しかし、一つ一つの葉に十分な栄養が行かなくなってしまう。それなのでここの農家では種は薄蒔き。栄養の行き届いた小松菜は軸も太くしっかりとした葉になる。

農園写真1

味の良い小松菜
手間隙かけて、丁寧に育てられたこの農家の小松菜は、軸も太くしっかりしていて、非常に美味しい。「群馬の野菜は美味しい」と言われるのはこういった農家の方の努力のおかげである。

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